STORY⑤ やっぱり終わらなかった不登校、そして母の気付き

不安を抱きつつも、

長女が学校へ行けなくなったのは、

受験に対するプレッシャーや

それに関わるもろもろのせい。



晴れて高校生になったのだから、

この問題は終わるはずだ

と願っていました。



が・・・



高校へ入学後すぐ、

「合わない、行きたくない」と言い出しました。



終わっていなかったのです。



私はまた長女に理由を問いただしたり、

きつく叱ったり、優しく励ましたり、

なんとか学校に行かせようと、必死になるのでした。ショボーン


高校では出席日数・単位という

リミットがあるのです。



次から次へといろんな

行きたくない理由をあげる長女。

先生やスクールカウンセラーさんとも話し(長女は嫌がるため私だけ)

出来るだけ、その理由をつぶしていったけれど、

結局行けなくなってしまいました。



途中で、これはいたちごっこだと

気付いてはいたけれど・・・。。。

(結局行かなくなってしまったけれど
この時の担任の先生にはたくさん話しを聞いていただき
励ましていただき本当に感謝しています!)


愛情不足という言葉が気になってしかたなかった私は

ウザがられながらも、お昼ごはんに

「愛してる」「大切な存在」等の手紙を添えて、

なんとか愛情を伝えようとしていましたが、



「こういうこと、やめて」って

拒否されてしまいました。ショボーン




学校を休んでも不機嫌で、

昼夜逆転、スマホばかり見ているような状態でした。




思春期で反抗期で心が折れている

長女との関わり方が分からず、気を使う毎日。




でも、

学校に行かないくせに

高い学費を払っていること、

家で好き放題に振るまっていることに

たまにブチ切れて

「行くのか辞めるのかハッキリして」

とか

「自分で学費払え!」

とか

「高校行かない・家のルール(スマホやご飯の時間など)

も守らないなら、出ていけ!」

といろいろ言い、



娘の心をまたまた

折ってしまっては反省したり・・・




“もう学校に行かなくてもいいや”

という思いと

“どうしても学校に行かせたい”

という思い



そして

“長女を支えて応援してあげたい”

という子どもを想う気持ちと

“怠けているようにしか見えず、

勝手にしろ!どうなったって知らない!”

という怒りの気持ち

が交差して、ものすごい葛藤の日々でした



行けと言ったり好きにしていいと言ったり、

自分でも自分がよく分からないような

言動を繰り返していました。

(長女も混乱したと思う)


こんな日々が続き・・・

真っ暗なトンネルを親子でさまよっているようでした。


とうとう学校から、

これ以上休みが続くと留年(退学)となるので、

一度お話しをしましょうと連絡がありました。




そこで、

娘と別で生徒指導の先生と話をしました。



先生の前でも長女の将来を悲観し、

泣いてしまう私に先生は

「お母さんは娘さんの何が信じられませんか?」

と言いました。




ハッとしました。



それまで私は、

「子どもは未熟なもの」

「親が教え導くもの」

だと思ってきたのです。




今までも聞いたことはあったはずの

「子どもを信じる」という言葉

子どもをなんとか自分が安心できる道に

いかせようとしていた私の心に

[子どもを信じる]が初めて届いた気がしました。




その後でした・・・

(次回へ続く)